こんにちは。
田園調布で、書道教室を主宰しております、佐藤清景(さとうせいけい)です。
「ひなたの道を歩いていきたい」
これは、朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で、主人公の安子を演じる上白石萌音さんの素敵なセリフです。ここ数年は朝ドラを見る機会がなかったのですが、今回の作品にはすっかりハマってしまい、毎朝8時にはコーヒーを片手にテレビの前にスタンバイしております。
きっかけは、安子の相手役・稔さんを演じるSixTONESの松村北斗くん。娘が「ほっくん、ほっくん」と連呼していた時は全く関心がなかったのですが、昭和初期の真っ直ぐな青年役が本当にぴったりで、正統な美しさに心が洗われる思いがいたしました。
劇中で二人が結ばれる際の「結婚してください」という言葉があまりにも愚直で美しく、娘も「なんでこれで涙が出るんだろう?」と自分でも驚きながら涙を流していたほどです。
「正統で美しい」「ひなたの道を歩く」。それはとても素晴らしいことです。
ですが、私たちの人生やこの世界は、決してそれだけでは成り立っていませんよね。

光があるから影が立ち上がる。白黒つけずに包み込む
世界には光もあれば、闇もあります。美しくないものが存在しているからこそ、美しいものがより一層際立つのです。
「すべてひっくるめて、今この世界なのだ」
醜いものや嫌いなものを即座に否定・排除するのではなく、「ただそこにあるもの」として一度受け入れてみる。○か×かの二者択一で判断するのをやめて、心の中に「保留コーナー」を設けておくことの大切さを感じています。
実は、これこそが私にとって一番難しかった課題でした。
ついつい物事を極めようとする性格ゆえ、自分にとって必要ないと感じたものは「いらない!」とすぐに排除してしまう傾向があったのです。ですが、その生き方はどこか苦しく、生きづらさの要因でもありました。
50代半ばを迎えて、ようやく「排除せず、ただ受け入れる」という境地にたどり着けた気がいたします。何歳になっても、新しい視点に気づくことが何より大切なのだと教えられました。一度気づくことができれば、もう気づいていなかった過去の自分には戻れません。
人生の道は王道ばかりではなく、様々な抜け道や回り道があります。「これが唯一の正解」というものはありません。どの道を選んでも、その時々の感情を味わい尽くすことこそが、人生の正解なのかもしれません。
そう思えた途端、自分の周りにあるすべての出来事に対して、あたたかな目を向けられるようになった気がいたします。
さあ、明日も朝ドラの鑑賞を楽しむべく、8時にはテレビの前に着席いたします。
【お知らせ】来年の干支を書く体験DAYのご案内
最後にお知らせです。
今月29日に「せせらぎ館」にて体験DAYを開催いたします!
来年の干支である「寅(とら)」の文字を、墨と筆で思いのままに表現してみませんか?初めての方も大歓迎です。一歩踏み出して、自分だけの温かな一文字を書いてみましょう。
皆様とお会いできることを、心より楽しみにしております!

