どんな状態でも自分の中が集中すればいい。〜生徒さんが小字写経を完成させた様子をお伝えします〜

こんにちは。
田園調布で、書道教室を主宰しております、佐藤清景(さとうせいけい)です。

今日は先日、生徒さんが小字写経を完成させた様子をお伝えします。

彼女は小筆で書きたいと入会なさって、ひらがな、漢字を進めていき、途中、中筆で基本からやりたいとご希望があって、それも終了されました。

そのあと、中字写経も完成させました。

この日は、下書きを写すのではなくお手本を左に置き、全て自分で書く写経に挑戦しました。
(当教室では写すタイプの写経は教えていません)

その日、朝10時からのお稽古にお弁当を持っていらっしゃいました。

お昼までには終わらないと覚悟していらしたのです。

写経は1日で終わらせるのがいいと思います。

これにも決まりはありませんが、日が変わると気持ちが変わりますから、同じ調子で書くことができないからです。

お昼休憩を私と一緒に長めにとって、夕方までかかりましたが、完成‼️

それがこちらです。

 

素晴らしい^^(拍手)。

初めて通しで書きました。

その夜はご家族に褒められたそうです。

ご自身の達成感はいかばかりでしたでしょう。

充実感も得られ、自信にもつながったはずです。

次回からは先生の免許取得のために、級を取り始めます。

真面目な方でどんな時も淡々と続けてこられて、それも無理がなくやってこられた結果だと思います。

私の写経の作品はその日一日で、仕上げています。

先ほども申し上げた通り、日が違うと気持ちも変わって別な写経になるからです。

ですから、なるべく時間には余裕をもって取り掛かるようにしています。

私は今まで何遍書いたかわからないですが、気分が乗らない日があったり、うまくいかない日もありますし、

一字間違えたり、その時は消しゴムで消せませんから最初から書き直します。

まさに修行です(汗)。

最近は日常の些細なことでは揺らがない私もいます。

例えば、宅急便の方がいらしても対応し、またすぐに写経に戻ります。

集中はあまり途切れないように訓練をされました笑。

完璧な環境の状態で書くなんてことはありません。

どんな状態でも自分の中が集中すればいい。ということにも作家生活で知りました。

そうそう、猫だってふとやってきます。

だから色々これじゃなきゃダメとかこだわっていられないので、まさに般若心経の教えの通りだなと思い知らされるのです。

墨の様子も日が変わると違ってきますので、やはり一日で仕上げたいですね。

色墨など使っている時は尚更です。

何色か混ぜて、感覚で作っています。

やはり次の日までは同じ感じは出せるかわからないので、やはり一日で完成させます。

私の作品はこちらから

写経に興味があるけど、そんなに大変だったら私には無理だわ。

なんて思わず挑戦してみてください。

無理だと思ったら、それは無理なのです。

ハードルを越えてみたら意外と簡単だったとか、思ったよりできるなんてことはありますので是非是非。

お待ちしております^^。

2024年4月 清景(せいけい)書道教室お稽古日のご案内

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