相手を信頼して、相手の引き出しから何かを引き出し、自分のものを加えて化学反応を起こす(小さいコラボの楽しみ))

こんにちは。
田園調布で、書道教室を主宰しております、佐藤清景(さとうせいけい)です。

何かを表現するということは、自分の感性を誰かに受け入れて欲しい。と願うことなのではないかと思います。

私はずっと自分を受け入れてもらえるかいつも疑心暗鬼でした。

自分のことは好きですが、自分自身を心底信頼しているかといったら、そうではなかったと今は思います。

書は30年以上続けて来て、賞を頂いたり誰かに評価されてもずっと自信がないままでした。

自分は違うと思う、
他の人とは違う、
とまた自分を特別な存在に自分自身を持っていって、どんなに評価されても、だって自分は人と違うから。と言い訳をしていました。

色々な経緯を経て、今回のレインボー般若心経が生まれました。

実は娘との気持ちのコラボがあり実現したものです。

パリで開催されるジャパンエキスポで、なにか物を売らなくてはいけない。

はてさて。

般若心経を売るのは決まっていました。

そしてある日レインボーって閃きました。

そこから…。

前の私でしたら、全て自分で考えて全部自分で作り上げて完成させなくてはいけない。と思っていましたから大変苦しかった。

この頃、娘が孫を連れて、連日来ていましたので、私は色々思案しながら、あーでもないこうでもないと口に出し、娘と会話にもならないような孫も交えた空間の中で、

“これどう思う?”

“いや、それはイケてない”

“そう⁉︎”

“こうしようかなぁ?”

“そうしなきゃいけないって決まりがあるの?”

“いや別にない、そっか、んじゃ、あなたの言う通りこっちにしてみる”

というような感じです。

これは娘を信頼していたから。

意見を求めて、娘は信頼してくれていると感じたから。

娘の感性のままに口に出しそれを受け入れて、また私の感性も足していく。

これが世にいうコラボなんだ。(私達のは小さいコラボです)

相手を信頼して、相手の引き出しから何かを引き出し、自分のものを加えて化学反応を起こす。

新しいものを生み出す。

なんといっても楽しいの。

コラボの時間が。

以前の私と娘の関係では考えられなかったことです。

そしてある日、娘がまた孫を連れて来て

“かーちゃん、今朝オーダーメイド写経って降りて来た”

と言うのでした。

“えっ、オーダーメイド⁉️””いいかもーーー!”

以前の私でしたら、人のことは基本信用していなかったので、もっと独りよがりの企画になっていたのでは?と思います。

独りよがりの自分特別感満載の書を誰が愛でてくださるでしょうか?

相手を信頼するということは自分を信頼するということ。

自分を信頼するということは周りの評価や反応が気にならなくなるということ。

本来の自分でただただ生きていく。

自分で作りだしていたガードという壁を取り払うということは、相手を受け入れて自分も受け入れてもらい心の交流をする。

こんなことを書くと多少照れくさい気もしますし、お説教をしているような感じにもなります汗。

でも、そんなことすらも、気にしていない自分がいます。

だって「交流」っていうコラボが実に楽しいからです。

そうやってできた企画です。

2021年6月1日にオープンします。

 

関連記事

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

TOP