こんにちは。
田園調布で、書道教室を主宰しております、
佐藤清景(さとうせいけい)です。
ギャラリー探しの舞台裏
夏は展示会会場を探しに画廊、ギャラリーを巡る。
というのがここ数年のルーティンになっています。
展示会場探しの物語。毎年さまざまなドラマがあるんですよ。
ギャラリー探しの第一歩:インターネット検索からスタート
まず、インターネットで希望の場所、広さ、環境、そして最も重要な「価格」を条件にギャラリーを検索します。
たとえば今回は自由が丘周辺を希望し、条件に合うところに問い合わせをします。
ここで大切なポイントがあります。
実は、問い合わせをしているのは「翌年の空き状況」です。人気のギャラリーは今年のスケジュールがほぼ埋まっていることが多く、この事実は経験して初めて知りました。
多くの借り手が同じ時期に同じような条件でギャラリーを探すため、希望の日程が重なりやすいようです。
また、問い合わせたからといって必ず借りられるわけではありません。
「うちのギャラリーには合わない」と断られたり、時にはメールを送っても返信すらもらえないこともあります。
このような経験にも、すっかり慣れてまいりました笑。
毎年夏はギャラリー巡り!暑さとの戦い
連絡が取れて見学の約束ができたら、1日に2~3カ所を効率よく回れるようにスケジュールを組んでギャラリーを訪れます。
この見学の時期が、毎年夏なのです。だから私にとって「ギャラリー探し=夏」は切っても切れない関係。
それはそれは暑くて暑くて。
本当に、毎年暑い中を走り回っています。
ギャラリー選びの決め手と予算の現実
展示会場を探していると、人気のギャラリーには必ず理由があることがわかります。
広さ、駅から近いといった立地の利便性、ギャラリーの雰囲気などさまざまですが、
何と言っても私にとって一番大事なのは「借りる費用」です。
もし潤沢な予算があれば、迷うことなく最高の立地にある、素晴らしいギャラリーを借りられるでしょう。
が、しかし、それが難しい現実の中で、限られた予算で最高の場所を探してまいります。
経験がもたらす成長とオーナーさんとの出会い
このギャラリー探しを数年間繰り返すうちに、最近は少し慣れてきて、むしろ楽しみすら感じています笑。
ギャラリーのオーナーさんも本当に個性的な方が多く、面白い出会いがあります。
そして、オーナーさんとの相性が展示会の成功を左右することも、これまでの経験から学びました。
そのため、会場を探す際にはまず「オーナーさんと直接会うこと」を最優先にしています。
実際に訪れて「素敵なオーナーさんだな」と感じてからギャラリーを見渡すと、
「あれ?ネットで見た印象と違うな」と思うことも多々あります。
まるでマッチングアプリのように、条件はぴったりなのに実際に会うと何か違う、ということがあるのです。
面白いことに、昨年はInstagramで見つけたギャラリーに「ここだ!」と感じてすぐに訪れたら、トントン拍子に話が進み、今年の会場があっという間に決まったという奇跡もありました。
勘を働かせていくことも大事になります。
勘⁉️とお思いでしょうが、住む場所を借りる時ちょっと勘が働くって経験ございませんか?
「ピンとくる」感覚と似ているかもしれません。それと同じです。
これを繰り返して数年過ごして参りましたが、最近はちょっと慣れてきて楽しくなってきました笑。
あれやこれやと毎年色々とあり経験を積んでいます。ひとつひとつ経験が大事だと身体に染み込ませる修行のようです。
経験の積み重ねが自信に変わる
この誰でもない自分の唯一の経験の積み重ねが、自分の自信の源泉となるのだとに気がついたのは最近です。
小さな会場も合わせれば、これまでに8回ほど展示会を開催してきました。
この実績を一枚のチラシにまとめてオーナーさんにお見せすると、
「へー、毎年やってるんだね」と、すぐに信用を得られることも最近学びました。
すべては「行動して、失敗して、時々奇跡が起こる」という経験の積み重ねなのだと実感しています。
今年の、そして来年の会場探しは、いつもより早く5月の嵐の日に終えました。夏を避けると嵐に見舞われるようです笑。
なかなか簡単にはいきませんが、簡単ではないからこそ、経験がしっかりと体に染み込むのだと思っています。
経験がもたらす学びと感謝
誰もが早く結果が欲しいと思うものですよね。私もそうです。
気になったことはすぐにWikipediaで調べれば、なんとなく理解できます。
が、しかし、そうやって簡単に得た知識は、すぐに頭から去って行きます。
「なんとなく地に足がついてないな」「私、今何をやっているんだろう?」と感じることが多い方は、もしかしたら簡単に物事を済ませすぎていませんか?
「腑に落ちる」感覚。身体に落とし込んでいないのでは?
書道教室で変体仮名を学んでいる生徒さんたちも口を揃えて「なかなか覚えられません」と言います。
その時、私はこう伝えます。
「何度も何度も書いて、辞書を引いて、体で覚えるのよ」
といいます。
身体が経験したことを覚えているのです。
ギャラリー巡りの経験は、私にとって自信にもなりました。
一方で「常に謙虚であれ」と教えられているようにも感じます。
最初はギャラリーで作品を売る。という発想がなく、考えただけで最初は不安でしたが、大抵のことはどうにかなるものです。
一日中展示会にどなたもいらっしゃっらないなんてこともあれば笑、思いがけず作品が売れたりもして、本当に楽しい経験ばかりです。
すべては「行動して経験すること」に尽きます。
そして、このギャラリー巡りの道のりは、すべて寺田真理さんにアシストしていただきながら進めています。
彼女なしではすすんでいませんでした。感謝申し上げます。
私のギャラリー探しの物語は、まだまだこれからも続いていきます。
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