• blog

人はおおまかなところは 変わらないのです。

こんにちは。
田園調布で、書道教室を主宰しております、
佐藤清景(さとうせいけい)です。

今日は最近見たテレビのドキュメンタリーから
思ったことを書きたいと思います。

今、地方から20代ぐらいの若い女性が
都会に流出しているのだそうです。
ものすごく流出が顕著までは行かなくても、
増えているのは確かだそうです。

このニュースを聞いて、
私の10代の頃を思い出してしまいました。

私の生まれた岩手県の遠野市は
美しい自然に恵まれた素晴らしい土地です。

1980年代、私の青春は
ベストテンが毎週のランキングを賑わし
聖子ちゃんや明菜ちゃん、たのきんトリオなどが
テレビに毎日のように出ていて、
金八先生が高視聴率をあげて、
ドラマも録画なんてできないので
オンタイムで見ないといけない時代でした。

私はセブンティーンなどを愛読して、
都会の高校生の髪型に憧れて、
絶対東京に行くんだと
決心していたのでした。
この頃ちょうど、
大宮まで東北新幹線が走りはじめました。

何故東京に出たかったのか、
今思うと田舎の価値観の閉塞感から
逃げたかったのでしょうか。

私の母の私の将来なって欲しい姿は
遠野の銀行とかに勤めて
地元の誰かと結婚して近くに住んで
実家を行ったり来たりして欲しいでした。

当時の私はまっぴらごめんだわと笑、
真剣に思っていました。
小さな世界での世間様から
どう見られるかを第一にして
生きる人生は嫌だと思っていました。

高校生になってからは
いかにここを出るかを
緻密に計画を立てていたのでした。
とりあえずいい成績はとり、
奨学金をもらうため、推薦をもらって、
寮がある短大を探して
(実はちょっと都会が怖くて寮つきを探しました)
合格して、入学を決めました。
ここを出れるならどこでもよかったのです。

遠野を出る日。
その頃高校を卒業して
都会に出る子が遠野駅を出発する時、
駅では”いい日旅立ち”を
流してくれたのでした。

その曲を聞きながら、
私はもう戻らないと心に誓ったのでした。
それは生活をここでしないという意味で、
です。

毎年結婚してからも、子供ができてからも
帰省はしています^^。

最近の都会への流出もたぶん
この閉塞感のある環境から
抜け出したいという気持ちが大きいのでは?
と思います。

時代はどんどん変わっていきますが、
特に地方の割と年を重ねた方々の価値観は
恐ろしい程あまり変わりません。

私の母は孫が今年、
地方銀行に就職を決めた時、
ものすごく喜んでいました。

あれから30年以上たっていますが。
彼女の理想を娘ではなく、
孫で叶えたのです。
ある意味すごい持続力、笑。

人はおおまかなところは
変わらないのです。
地方の冠婚葬祭なども
しきたりみたいなものもあって

従わないとまわりに
何を言われるかわからないから
従来のやり方をする。
という感じで何年も続いています。

それと、やはり男女の重きが違います。
跡取りが必要とか、家制度がまだまだ
根強く残っています。

後は何といっても職がないのです。
一番大きい。

その番組で、
インタビューを受けていた女性の方は

“自分で働いて自立したい、キャリアを築きたい”

とおっしゃっていました。
自分を試してみたい。
知らない世界に飛び込んで
やってみたいが本音です。

今は昔と違って、SNSがありますから、
事細かにレポートをしてくれる
どなたかがいらっしゃいますので、
とても参考になり助かります。
イメージが湧きやすいです。

私は一度広い世界を
見てみたらと思います。

見てみて、やはり田舎が私には
あってると思い帰る人も何人もいます。
でもそれは出てみた結果ですから、
素晴らしいと思います。

私も最近は田舎の良さに気づき始めて、
昔のように否定はもうしません。
それぞれの良いところ、悪いところがあります。

何といっても私の感性は18才までいた、
この遠野の地で養われたのですから。
ほんとに遠野に生まれてよかったと思いました。

なんだか今日はふと自分史を振り返って
色々と思うことを書きました。
これらは私が感じたことで
日本全国の地方が
閉塞しているという意味ではありません。

今月も書道教室は開いています^^。
体験DAYもございます。
是非是非。

 

関連記事

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

TOP